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褒め育ての落とし穴

  • 執筆者の写真: yasaka
    yasaka
  • 2018年11月15日
  • 読了時間: 3分

 なかなか自分から宿題をしない子どもが珍しく勉強していました。どちらの対応するのがいいでしょうか?

①「頑張ってるね、すごいね!」と褒める   

③終えるまで知らん顔する 


 正解は②です。途中で「頑張ってるね」と褒めてはいけません

昨夜観たTVのバラエティ番組で、脳科学者や心理学者がこのことについて触れていました。その科学者は、子どもが好きなこと(例えばお絵描き)をしているときに褒めてはいけないと言っていました。単純に好きでお絵描きしている子どもに対し、「すごいね」と行動そのものを褒めてしまうと、興味を失ってしまうのです。声かけをするとしたら、出来上がった結果(作品)に対して「いいものができたね」「上達したね」など評価するのがいいと言っていました。


 これは「認知的不協和」というものが関わっています。「認知的不協和」とは、自分の行動や現実に沿うよう、無意識のうちに心の内面を書き換える行動です。一言でいうと、矛盾を無意識に解消しようとすることです。

 例えば、ラーメン屋さんが2軒あります。①車で30分かかるラーメン屋さん、②すぐ家の近所のラーメン屋さんです。どちらがいいか美味しさを尋ねると、①の回答が多いのです。たとえ①のラーメンがあまり美味しくなかったとしても、「わざわざ遠くまで行った」のだから→「美味しくないはずがない」→「美味しい!」と内面を正当化するのです。


 この「認知的不協和」を最初の子どもの宿題をしている場面に当てはめます。子どもはどういうわけかわかりませんが、とにかく自分からやる気を出して勉強しているわけです。そこに周りから「頑張ってるね」と褒められ励まされると、反抗心を呼び覚ましたり変な気持ちにさせてしまいます。


 ただ宿題をしているのに→親から「すごい」と褒められた→自分は好きで勉強していたのではなく、褒められたくて勉強しているのではないか?

と、無意識のうちに現状の解釈を変更し、認知的不協和をを解消しようとします。そして急速に興味ややる気を失ってしまいます。子どもの頃、何かを不意に急に褒められると、妙な反抗心からやめてしまうという経験をしたことはありませんか?


 TV番組の脳科学者は、「今の何でも褒めて育てようという教育は危ない」というようなことを言っていました。それは「行為」を直接褒めてはいけないという意味です。もし子どもが自分から進んで宿題を始めたら、そのままにしておけばいいということです。終わった後で、結果や作品に対して「この作文の内容は面白いね!」と評価するのがいいのです。

 しかし、親としてはついつい褒めたくなりますよね。難しいところです。次回は応用行動分析の観点から、「自分から進んで宿題をする」ためのヒントをお話しします。


 
 
 

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