top of page

Message  メッセージ

1. なぜ個別訪問支援なのか?

   ​

 発達障害の啓発活動が広まり、早期発見・早期療育の意識が高まっています。そして、医療機関で発達障害や知的障害の診断がなされると、集団療育施設に通っていらっしゃるお子さまがほとんどだと思います。集団療育施設では他の子ども達や職員との関わりは持てますが、それゆえに心情的なものがフォーカスされがちです。個別に実践的なスキルや会話スキルが身につく指導がなされるほどの、時間的余裕はないかもしれません。

 発達障害や知的障害の子どもは、彼らの感情に訴えて待っていても、苦手なことが自然にできるようにはなりません。例えば、集団生活で過ごしていて、言語スキルが急に伸びて会話が噛み合うようになったということはあまりないでしょう。また、ある行動や認知が改善したからといって、自然と他の課題にも波及して改善していくということもないでしょう。個別にその子に適した方法で、一つ一つのスキルやルールを細分化して方略的に教えていく必要があります。また、「集団の場でできていても、家庭ではできない」ということはよくあります。それは般化(学習したことを日常生活に応用させること)が苦手だからです。ですから、まずは​ご家庭でできるように練習して自信を持たせ、それを集団の場など外でも発揮させる方が効果的です。また、子どもが実際にできる行動やスキルをご家庭で増やしていくことは、何よりも家族の安定や更なるモチベーションに繋がります。

 お子さまと一緒にいる時間が一番長いご家族自身も関わり方を学び、ご自身で療育をすることが、最も効果的でポジティブな結果を生み出します。ご自身に正しい知識があれば、園や学校の先生との話し合いがスムーズに進み、お子さまのよりよい進路のために協働しやすくなります。ですから、レッスンにはご家族にご同席いただき、知識や技術を共有することが大切だと考えています。

 

2. 教員経験を活かした指導とアドバイス

 

 私は小・中・高の全ての校種での教員経験がございます。その中で感じるのは、早期療育の重要性です。年齢が進むにつれ、不適切な言動や認知を修正するのは困難になります。そうならないように、学校ではどのような場面でトラブルになるのか、学校の先生がどのような教材を用いてどのように授業を展開されるのかなど、学校生活の中身を知る立場でお子さまの進むべき道筋を作るお手伝いを致します。

 また、特別支援教育士としての専門性を活かし、一人ひとりの認知に合わせてカスタマイズした個別最適な教材、方法で指導致します。はじめは机に向かうことすら難しいお子様もいらっしゃると思います。間違えることに対して拒否感を示すお子様もいらっしゃると思います。その場合、学習指導の中でソーシャルスキルトレーニングも並行して行います。その過程で私立中学校受験を目指し、実際合格されているお子様もいらっしゃいます。進級、進学相談等もお受けし、長期的なスパンでお手伝いさせいただきます。

 

3. 応用行動分析ABAの理論に基づいて指導

 

 全ての指導の基本となっているのは応用行動分析ABAです。ABAという学問は、子どもの行動の原因を環境の中に求め、環境調整と褒めること(強化)によって適切な行動を増やそうとするシンプルなものです。

「褒めて育てましょう」は、よく療育の世界で耳にするフレーズです。しかし、「一体何をどう褒めればいいの?」「褒めなければ」と、かえってストレスになっている保護者もいらっしゃるはずです。ABAの原理に基づけば、必然的に褒める機会が多くなり、たとえ言葉に遅れのあるお子さんでもポジティブな関係を築くことができます。年齢に関わらず、セラピーや学習場面以外のどの日常場面でも活用できます。何か難しそうだと躊躇されることなく、セッションにご同席ください。直接やり方をご覧いただき、こちらの解説をお聞きいただく中で、自然に身につけていただけると思います。

Profile  プロフィール

八坂 美穂 Yasaka Miho

​広島県福山市在住。大学卒業後、公立高校の教員として英語を指導する。その後民間企業を経て、福山市内の小学校で学習支援員/介助員、中学校・高校で英語講師/日本語講師として勤務しながら特別支援教育や英語教育の経験を積む。

教育学や心理学は大学時代(イギリス バース大学)に学び、現在は特別支援教育士として、ABA(応用行動分析)を使用した早期療育セラピー・言語訓練、SST(ソーシャルスキルトレーニング)や学習支援を訪問療育サービスにて行っている。「一人ひとりに合った」をモットーに、オーダーメイドの自作教材で支援をしている。

2024/1/5

リタリコ発達ナビにインタビューコラムが掲載されました。

  • Instagram

  資格

●特別支援教育士​ SENS

●高等学校教員免許(英語)

●中学校教員免許(英語)

●特別支援学校教員免許(知的障害・肢体不自由)

  所属学会

●日本LD学会

​●日本行動分析学会

636377.jpg
bottom of page