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  • 執筆者の写真yasaka

整理整頓は視覚化してわかりやすく

 整理整頓が苦手で、とりあえずどこかに押し込むようにして片付けてしまう子どもがよくいます。小学校入学後、その子の机の中は押し込まれたグシャグシャのプリントでいっぱいになり、保護者は学校からのお便りを受け取ることが出来ません。


 小学校の先生は、入学したての一年生には整理整頓する習慣を意識づけることから始めます。机の中は何をどのように配置し、何を家に持って帰るのか、ロッカーには何をどこに置くのかなど指示をします。さらには授業中机の上に筆箱や教科書をどう置くか、鉛筆が転がらないようにノートの中央の溝に置くようにとまで指示します。しかし、いくら口頭だけで指示をしてもなかなか伝わりません。幼稚園と違って荷物や道具も多くて煩雑になりますし、そもそも指示を聞き漏らしてしまう子どもも多くいます。授業で配布したプリントを紛失する子どもは必ず多くおり、授業の度に新たに渡すことも日常です。

 整理整頓では視覚化することが、子どもの理解と記憶を助けます。絵や写真、文字を使って手順を視覚化すれば、いつでも思い出すことができるのです。


 この写真は、小学校でロッカーと机の中の使い方を視覚化して作成したものです。口頭で説明後、教室に掲示しておきました。そうすれば、いつでも子どもは思い出すことができます。

 また、プリントを何度配布しても紛失してしまう子どもを見ていると、手にした途端、ノートに挟むか机の中に押し込んでいます。連絡袋があっても、その中に入れる手間すら面倒のようです。そういった子には袋を机のフックにかけさせておき、その袋にとにかく全て入れるようにさせていました。ちなみに、我が家の子どもには、「何でもプリント入れ」と称したファイルを持たせています。学校でもらうプリント類は、その中にとりあえず何でも入れて持って帰らせています。そうすれば学校で何をしているのか様子もわかります。

 

 整理整頓の苦手な子どもは幼い時に習慣づけておくことが大切です。小学校はもちろん、中学校になると各教科で配布されるプリントの量は多く、整理整頓ができないために重要な課題や書類を紛失してしまい、評価が下がってしまいます。早めに練習させておきたいですね。


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